若手の給与
最近、若手社員の賃上げに関するニュースが相次いでいます。
・三井住友銀行が、2026年4月に入行する大学新卒の初任給を月額30万円に
引き上げる。現在は25万5000円で、引き上げ幅は18%。
・フロッグ社の分析によると、平均月収の伸びが全求人の3.2%増に対して、
第二新卒は6.2%増であり、企業が若手を優遇して採用を目指している様子
が窺い知れる。
・給与計算代行のペイロール(東京・江東)のデータを基に内閣府が分析
したところ、24年4〜6月平均の賃金の前年同期比伸び率は29歳以下が
4%を超える水準で他の世代と比べ伸びが高かった。
巷のニュースでは、賃上げ率5%といっている企業も、蓋を開けてみれば、
総人件費は変わらず、管理職手当と賞与を下げて、若手の基本給を上げて
いる会社もあります。
当社のクライアントでも若手社員を優遇する制度を採り入れる会社は
たくさんあります。例えば、
・新入社員の基本給をUPさせる
・下位等級(若手社員)の昇給ピッチ(1号俸当たりの昇給額)を上位
等級よりも高くする
・20歳~35歳まで年齢給を支給し基本給を底上げする etc
現在、新たに人事評価制度を導入される企業様は、基本的に年功序列的な
制度ではなく、努力を正当に評価するような実力主義的、成果主義的な
制度にすることが多いです。
しかし、それだけでなく、制度改定時に若手重視の姿勢を打ち出すことも
珍しくありません。
就労人口が減少している中で、採用競争は厳しさを増しています。
今まで同じような賃金、制度、組織風土、マネジメントスタイルを
継続していては、社員の平均年齢が高くなり、事業を継続することが
困難となってしまう場合もあります。
そのような事態に陥らないようにするべく、何か行動を取るべきです。
賃金でも、労働時間でも、休日でも、人事評価制度でも、教育体系でも、
マネジメントスタイルでも、若手社員との接し方でも、何でも構いません。
何か一つ、行動することをお勧めします。