積水ハウス 幸福度向上→生産性向上
積水ハウスは、「わが家を世界一幸せな場所にする」というビジョンを掲げています。
そして、お客様を幸せにするだけでなく、社員を幸せにしようという考えから、2020年より、
職場や個人の幸福度を計測する調査を実施しています。
調査結果を踏まえ、社員幸福度を向上させる様々な施策を実施しているのですが、
幸福度が向上した結果、生産性が上がっているようです。
実際に業績は、社員数は大きく変わっていないにもかかわらず、22年1月の連結純利益は
過去最高益を更新しています。
幸福度を向上させるために、上司と部下がキャリア面談を実施するという取り組みをされているようです。
具体的には、年に5回ほど、上司と部下が1対1で話し合います(人事評価の面談とは別に)。
管理職は事前にキャリア面談をするための研修を受けているとのこと。
社員個人のキャリア自律が高まり、生産性が高まり、チームや組織が強くなるという好循環がおきています。
幸福度を向上させるための施策は、色々とあります。
私も、日々、組織内で何をすれば社員幸福度が上がり、社員の成長につながり、組織力が向上するのか?
一番効率的な方法は何か?を考えています。
専門家同士の勉強会でディスカッションしたり、他社の事例を聞いたり、実際にサポートしている企業様の
データを見ながら、知見を深めています。
施策例をあげたらきりがないですが、かなり有力な施策が何かが徐々にわかってきました。
そのうえで、お金や時間がさほどかからず、中小企業で人事部門が無くてもやろうと思えばやれる、
比較的容易に導入できるものを紹介したいと思います。
それが、
①キャリアサポート、キャリアカウンセリング、コーチング
②人事評価制度(公正公平なフィードバック、適正な目標設定)
③組織診断結果(幸福度診断やエンゲージメントサーベイ)をもとにした現場でのMTGの実施
です。
もちろん、どの企業でも効果が出るという万能策ではございません。
会社の風土、フェーズ、組織構成、社長の考え方などにより、上記施策がマッチしない企業もあるでしょう。
それ以外に優先順位の高い施策がある企業様もあると思います。
しかし、研究結果、他社事例、経験則などを踏まえると、上記3つは比較的効果が出やすいものだと思います。
興味をお持ちの方はぜひ、取り組んでみてください。
P.S.
アイキャッチ画像の写真は、高知出張の際に利用した特急南風の車窓から撮影した大歩危小歩危の渓谷です。
うまく撮影できませんでしたが、絶景でした。