【well-being書籍のご紹介~VOL.8~】ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則(バーバラ・フレドリクソン 著)

久々の書籍紹介となります。
今まで、well-beingに関する書籍を独断と偏見で色々とご紹介してきました。
メジャーなものから、かなりマニアックなものまで取り上げてきました。

今回は、well-beingを少し勉強した方であれば、ほとんどの方がご存知であろう、
有名な書籍をご紹介します。
それは、【ポジティブな人だけがうまくいく3:1の法則(バーバラ・フレドリクソン 著)
です。

この方は、拡張形成理論を提唱されたことを非常に有名です。
この拡張形成理論とは、簡単にいうと、「うまくいっているから幸せ」というのではなく、
幸せだからうまくいく」という理論です。

フレドリクソン博士によると、ポジティブ感情は、下記10種類に分類されます。
①喜び、②感謝、③安らぎ、④興味、⑤希望、⑥誇り、⑦愉快、⑧鼓舞、⑨畏敬、⑩愛

そして、これらのポジティブ感情が増えることにより、下記のようなことがおきおきます。
・思考と行動のレパートリーを拡張する(創造力、行動力が増す
ネガティブ感情を打ち消す
レジリエンス(回復力)を高める
・心理的な幅を広げる(心的、身体的、社会的資質を拡張させる)
・発展の上方スパイラルを引き起こす

その結果として、うまくいくことが増えるというのです。
成功するから幸せになるのではなく、幸せになるから成功すると主張している
ショーン・エイカーと同じ趣旨の理論です。

ただ、ユニークなのは、ポジティブ感情とネガティブ感情の黄金比が3:1であるという
ことを研究結果により明らかにした点です。
ポジティブ感情がネガティブ感情の3倍以上の場合、繁栄に向かうというのです。
※ただ、最近ではこの3:1の割合については、本人も正しい数字ではないという認識
をお持ちのようですが…。

こちらの書籍にはそれ以外にも、ポジティブ感情を増やす具体的な方法やポジティビティ
の自己診断テストなど、面白いコンテンツが紹介されているので、興味を持たれた方は
是非ご一読下さい。