仕事の満足感

先週になりますが、「幸福と充実 新たな成長軸に」ー持続可能な豊かさ追求広がるー
というタイトルで、日経新聞が一面を割いて、well-beingの特集をしていました。

記事では2019年頃に注目を浴びた「脱株主至上主義」の流れから、SDGsESG投資
への意識が加速し、さらに、コロナにより、皆が「幸福とは何か、生きがいとは何か」
という点や、モノ・カネだけでない成長軸を考え始めたという時代背景を完結にまとめ
た上で、「well-being」を事業・経営に生かしている先行企業の事例を紹介していました。

それと同時に、インターネット1000人調査の結果を公表していました。
その中で、私が特に気になったのは、下記の2点です。

【1】well-being認知度
「ウェルビーイング」という言葉を聞いたことない人は、63.4%で圧倒的多数。
言葉を聞いたことはあるが、意味は知らないという人は、23.2%。
言葉を聞いたことがあり、意味を知っている人は、僅か13.4%。

【2】仕事の満足感
今の仕事に「満足」「どちらかといえば満足」している人は40%弱。
仕事に「不満」「どちらかといえば不満」の人は、25%程度。
「どちらでもない」人は35%程度。

これをどう評価するのかは、人によるのでしょうが、まず、well-being認知度に関しては、
well-beingの意味を知らない人は90%となり、認知度はまだ低いですね。
ですが、well-beingという言葉を知っている人40%弱ということは、認知され
始め、徐々に浸透していく概念であることが伺いしれます。

他方で、仕事の充足感に関しては、満足している人が40%しかおらず少ない
というのが正直な私の感想です。
フルタイムで働けば、移動・休憩の時間も含めると10時間以上、起きている時間の60%
を費やすほど生活の大半を占める仕事に満足していない人が半数以上ということですね。

このデータをみて、改めて「働く幸せ」を増やすことの意義を感じることができました。
働くことに関する充足感が上がれば、当然、人生の幸福度も上がるでしょうし、生産性も
あがります。
仕事に満足していない人が60%ということは、社員幸福度は、まだまだ伸び代がある、
白地の領域であり、ここを改善することが組織も人も大きく変わる、ポジティブに捉え、
前に進んで行きたいと思います。