「入社3ヶ月目の壁」を乗り越える面談術
5月も下旬となり、日中は暑い日が増えてきましたね。
今後、これ以上暑くなるのか?が心配な今日この頃です。
さて、4月に新メンバー(新卒・中途)を迎え入れた企業様にとって、今まさに
注意していただきたいタイミングがやってきました。
入社から約2ヶ月が経ち、そろそろ「入社3ヶ月目の壁」と呼ばれる、
社員のモチベーションの転換期を迎えるからです。
今回は、この時期に起きがちな新メンバーの心理変化と、早期離職を防ぐために
今すぐ実施したい「フォロー面談」のポイントを解説します。
■ 「3ヶ月目の壁」の正体とは?
入社直後の4月は、誰しも「早く仕事を覚えよう」「会社に馴染もう」と緊張感を
持って突っ走っています。しかし、2ヶ月が過ぎたこの5月下旬頃になると、
良い意味でも悪い意味でも「慣れ」が生じ、以下のようなリアルな悩みや
ギャップが見え始めます。
● リアリティショック(理想と現実のギャップ)
「思っていた仕事内容と少し違うかもしれない」「自分のスキルではついていけ
ないかも」という焦りや戸惑い。
● 人間関係のちょっとしたズレ
職場のカルチャーや、上司・先輩の「仕事の進め方のクセ」に対して、
小さな違和感やストレスを溜め込み始める。
● 孤独感
一通りの研修や初期の丁寧なフォローが落ち着き、現場に配属された結果、
「なんだか放置されている気がする」と感じてしまう。
これらを放置してしまうと、6月・7月の「早期離職」へと繋がってしまいます。
だからこそ、今このタイミングでの個別面談が極めて重要なのです。
■ 早期離職を防ぐ!フォロー面談の3つのポイント
この時期に行う面談は、成果を厳しくチェックする「評価面談」であってはいけません。
目的はあくまで「不安の解消」と「軌道修正」です。
面談の際は、以下の3つのポイントを意識してみてください。
① 100%「聞き役」に徹し、心理的安全性を確保する
上司から「最近どう?」と聞かれても、新メンバーは「順調です」と無理を
して答えがちです。まずは「失敗したことや、上手くいかないことがあって
当然の時期だからね」と前置きし、本音が言える安心感を作ってから、
耳を傾けてください。
② 「期待値」と「現実」のギャップをチューニングする
「入社前にイメージしていた仕事と、実際にやってみてのギャップはある?」
と具体的に問いかけます。もし本人が「もっと早く成果を出さなきゃいけない
のに…」と焦っているなら、「今はそのスピードで全く問題ないよ」と会社の
期待値を伝えて安心させてあげましょう。
③ 「小さな成長」を言葉にして褒める(承認)
本人は「自分は何もできていない」と自信を失いかけていることが多い時期です。
周囲から見て「4月に比べて〇〇がスムーズにできるようになったね」
「先週のあの対応、助かったよ」と、客観的な成長の事実をフィードバックしてあげてください。
■ 「次のステップ」へのマイルストーンを置く
面談の最後には、「じゃあ、次の1ヶ月はこれを目標にやってみようか」と、
本人が無理なく超えられる小さなハードル(マイルストーン)を一緒に決めて
終わるのがベストです。
「自分がどこまでできれば合格なのか」という次の目印が見えることで、
五月病のようなモヤモヤ感は消え、また前を向いて歩き出すことができます。
入社3ヶ月目を笑顔で乗り越えられるかどうかは、組織のWell-beingにとっても
大きな分岐点です。
忙しい日々が続く時期ではありますが、ぜひ時間を作って、新メンバーと
「じっくり本音で話す時間」を設けてみてはいかがでしょうか。

