トヨタの使命=「幸せを量産」すること

トヨタ自動車株式会社株式会社が2020年3月期決算を5月12日に発表しました。
その中での、豊田社長のスピーチを抜粋して紹介したいと思います。

 

トヨタとしてコロナ危機にどのように立ち向かっていくのか主としてお話されていますが、その中で、特に私が注目しているフレーズがございます。

 

「トヨタの労使には、会社は従業員の幸せを願い、組合は会社の発展を願うという共通の基盤がございます。この大変革の時代に従業員の幸せを本気で願った時に、ベースアップや一律の配分といったこれまでの常識にも踏み込まなければならないと考え、労使で徹底的に議論し抜本的な働き方改革に取り組んでおります。」

 

そして、「最後に今、私が最も大切だと考えていることを申し上げます。」と前置きした上で、豊田社長の想い、トヨタの使命、豊田社長の使命をお話しされました。

 

「私たちの使命は、世界中の人たちが幸せになる物やサービスを提供すること、幸せを量産』することだと思っております。
そのために必要なことは、世界中で自分以外の誰かの幸せを願い、行動することができるトヨタパーソンを育てることだと思っております。」

 

well-being(ウェルビーイング=幸福、良い状態、安定)を意識した経営方針、人事方針であることが明確に伝わってくるメッセージです。

 

「会社が社員の幸せを考える意味がわからない」という方もいらっしゃるかもしれません。しかし、豊田章男社長のメッセージからわかるように、会社が社員の幸せについて考えることが普通の世の中になってきた(もしくは、今後なっていく)と思います。なぜなら、社員の幸福度向上が、採用力強化、離職率低下、生産性の向上につながり、企業の繁栄へとつながっていくからです

 

※豊田章男社長のスピーチ全文はこちらからどうぞ。