THIS IS YOUR LIFE.



これはあなたの人生です。

自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。

何か気に入らないことがあれば、それを変えなさい。
今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。
時間が足りないのなら、テレビを見るのをやめなさい。

人生をかけて愛する人を探してるなら、それもやめなさい。
その人は、あなたが好きなことを始めたときにあらわれます。
考えすぎるのをやめなさい、人生はシンプルです。

すべての感情は美しい。食事を、ひと口ひと口味わいなさい。
新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、
そしてハートを開きなさい。
私たちは、お互いの違いで結びついているのです。

自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているのか聞きなさい、
そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。
たくさん旅をしなさい。
道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。

ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。
人生とは、あなたが出会う人々であり、
その人たちとあなたが作るもの。
だから、待っていないで作りはじめなさい。

人生は短い。
情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。”


これは、ニューヨークにあるHolstee 社のマニフェストの和訳です。
多くの人の共感を得て、世界中でシェアされてきました。

幸福学の観点からも、上記のメッセージは共感できる部分が多々あります。
(「今の仕事が気に入らなければ、やめなさい。」という下りは、少しも我慢せずに、
すぐに辞めてよいという意味だとすれば、その部分は賛同できませんが…)

慶應義塾大学の前野教授によると、幸せには下記の4つの因子があると言われています


1つ目の因子:やってみよう!」因子(自己実現と成長)
人生の意義が明確、自己実現をしている人は幸福度が高いです。

2つ目の因子:「ありがとう!」因子(つながりと感謝)
他者と積極的に接し、人に感謝し、他人との関係で幸福を得ている人は幸福度が高くなります。

3つ目の因子:「なんとかなる!」因子(楽観・前向き)
楽観的で気持ちの切り替えが早い人は幸福度が上がります。

4つ目の因子:「ありのまま!」因子(独立・自分らしさ)
人目を気にせず、人との比較に陥らず、本来の自分のままに行動できる人は幸福です。


Holstee 社のマニフェストには、この4つの因子のメッセージが散りばめられています。

「ときにチャンスは一度しか訪れません。しっかりつかみなさい。」
「だから、待っていないで作りはじめなさい。」
⇒1つ目の因子:やってみよう!」因子(自己実現と成長)

「新しいことや人々との出会いに、心を、腕を、
そしてハートを開きなさい。
私たちは、お互いの違いで結びついているのです。」
「自分のまわりの人々に、何に情熱を傾けているのか聞きなさい、
そして、その人たちにあなた自身の夢も語りなさい。」
「人生とは、あなたが出会う人々であり、
その人たちとあなたが作るもの。」
⇒2つ目の因子:「ありがとう!」因子(つながりと感謝)

「道に迷うことで、新しい自分を発見するでしょう。」
⇒3つ目の因子:「なんとかなる!」因子(楽観・前向き)

「これはあなたの人生です。」
「自分の好きなことをやりなさい。そして、どんどんやりなさい。」
「情熱を身にまとい、自分の夢を生きよう。」
⇒4つ目の因子:「ありのまま!」因子(独立・自分らしさ)

このマニフェストを信条としながら仕事をすれば、社員の皆様はどれだけイキイキと働き、
活気のある職場になるのでしょうか?
社員のパフォーマンス、生産性は向上し、会社の利益も上がることでしょう。

現在、働き方改革が叫ばれており、労働時間の短縮、ジョブ型雇用、成果主義的な人事評価制度等、
様々な施策が導入されています。

それらも大切ですが、最も重要なことは、それらの施策ではなく、人や組織が持つ最大限の力を
発揮し、輝けるようにすること。
そのためには、社員一人一人がwell-being(良い状態、幸福、健康、安心、安定)となる
ことが必要不可欠だと、私は思います。

このwell-beingという概念は、人事領域ではまだ聞きなれない言葉かもしれませんが、
社員の幸福度向上を意識している企業はGoogleなどのアメリカ企業のみならず、
日本の企業でも増えています(有名な企業ですと、伊那食品工業、Yahoo!Japan、ユニリーバ等)。

働く人が幸せになり、組織も繁栄する。
そんな企業で溢れる社会になって欲しいと心から願っております。

※下記はHolstee 社のマニフェスト原文です。
The_Holstee_Manifesto_8.5×11