アフリカ・スリ族の幸せ

ヨシダナギさんという方をご存知でしょうか?
アフリカの少数民族の写真を撮影しているフォトグラファーとして有名な方です。
少数民族のカッコいい姿を逆光で撮るという斬新でインパクトのある写真とともに、少数民族と信頼関係を構築するために、現地の人と同じ格好になるという手法が話題となりました。

そんなヨシダナギさんが、エチオピアのスリ族(近代文明との距離を置き、昔ながらの生活を続けている民族)と幸せについての話をしたときことが、色々なメディアで紹介されていますので、紹介したいと思います。

驚くことに、スリ族には、「幸せ」という概念がないそうです。
人と牛が死ぬこと以外は悲しくない。いつも楽しい。というのが、彼等の考え方なのだそうです。

私達は、「幸せ」というと、どうしても特別なことをイメージしてしまいがちです。
いつもと異なる心地よい感情であるとか、思いがけない幸運が訪れたとき、努力が実り目標が達成したとき、夢が実現出来たとき、人の優しさに触れたとき、やりたいことに夢中になっているとき、等です。
もちろん、それらは最高に幸せな瞬間であることは間違いなく、幸せを研究しているポジティブ心理学においても、ポジティブな感情/達成/人間関係/没頭などは、幸せを構成する重要な要素であることがわかっています。
ですが、スリ族のエピソードは、何も特別なこともない、日常生活の中に、幸せがあるということを教えてくれます。

幸福度を上げるエクササイズで有名な「3つのよい事」(夜寝る前にその日の3つのよいことを書き出す)は、まさしく日常にある幸せに気がつくようになるためのトレーニングとして最適です。「今日は天気が良かった」「コーヒーが美味しかった」など、些細なことでも全然構いません。ぜひ、チャレンジしてみてください。