その目標、本当にワクワクしますか?
4月も下旬となり、ゴールデンウィークの足音が聞こえてくる時期になりました。
新年度がスタートして約1ヶ月。社内では、今期の「目標設定」が出揃う
タイミングではないでしょうか。
しかし、提出された社員の皆様の目標シートを見て、経営者や管理職の皆様は
こう感じたことはありませんか?
「なんだか、義務感で書かれたような無難な目標ばかりだな……」
「本当にこの目標を達成したいと、本人はワクワクしているのだろうか?」
せっかく立てた目標が、単なる「会社から振られたノルマ」になってしまっては、
モチベーションも成果も上がりません。
今回は、私がキャリアデザイン研修などでもお伝えしている、
目標を「義務」から「ワクワク」へとブラッシュアップする方法をお話しします。
■ キャリアを豊かにする「Will / Can / Must」の法則
目標設定の納得度を劇的に高めるために、ぜひ知っておいていただきたいのが
「Will / Can / Must」という3つの輪の重なり合いです。
● MUST(やらなければならないこと)
会社から達成を求められている目標、あるいは等級制度の役割責任に
記載されているような、組織の中で果たすべき役割や責任です。
● CAN(できること・得意なこと)
自分の強みや得意分野、これまで培ってきた能力や知識です。
● WILL(やりたいこと・将来の夢)
自分が将来どうなりたいか、どんな人生を歩みたいかという、
本人の「夢や目標」です(以前のブログ「夢・目標」でもお話しした、
面談で大切にしたい要素です)。
仕事における「やりがい」や「エンゲージメント」を高める秘訣は、
この3つの輪の重なり合う部分を広げていくことにあります。
■ 「MUST」を「WILL」に近づくためのゲームに変える
多くの社員にとって、目標設定が苦痛になってしまうのは、「MUST(義務)」
の輪だけで目標を考えてしまっているからです。
そこで、上司との面談を通じて、この目標を「CAN(強み)を伸ばして遂行し、
WILL(将来の夢)に近づくためのゲーム」のようにポジティブに変換してあげる
ことが重要になります。
例えば、会社から「新規開拓の目標(MUST)」を課されたとします。
これだけでは義務感しかありませんが、面談で本人のWILLを深掘りしてみます。
上司:「〇〇さんは将来、どんな風になりたい?」
部下:「将来は、自分のアイデアで新しいプロジェクトを動かせるような企画職になりたいです(WILL)」
上司:「なるほど、素晴らしいね!じゃあ、そのために今どんな力が足りないと思う?」
部下:「社内外の人を巻き込む交渉力や、提案力がもっと必要だと思います(CANの課題)」
上司:「だとしたら、今期の新規開拓の目標(MUST)は、まさにその交渉力と提案力を爆発的に鍛える絶好のチャンス(ゲームのステージ)だね。
どうやったら君の強みを活かしてクリアできるか、一緒に作戦を立てよう!」
いかがでしょうか。 会社から与えられた義務(MUST)が、自分の将来の夢(WILL)
を叶えるための「手段」へと変わった瞬間、目標は一気に自分ごと化され、
ワクワクするものへと変わります。
■ 会社と個人の方向性をカチッと噛み合わせる
人事評価制度の目標設定は、単に社員を管理するための道具ではありません。
会社の目指す方向性(MUST)と、社員の成長・幸せ(WILL)のベクトルを
カチッと噛み合わせるための最高のコミュニケーションツールです。
「会社に言われたからやる目標」から、「自分の未来のために挑む目標」へ。
ぜひ、GW前のこの時期に、社員の皆様の目標を「ワクワク」へとブラッシュアップ
する面談を意識してみてください。


