キャリア研修

最近、若手社員向けのキャリアデザイン研修の登壇が増えています。

ジェイック社の「2022年度 教育研修の実態と課題」に関するアンケートによりますと、
企業が2022年度以降に注力したいと考えている研修テーマの上位4つは下記の通り。

1位:リーダーシップ、主体性向上
2位:次世代リーダー育成
3位:コミュニケーション力、プレゼンテーション力向上
4位:エンゲージメント強化、モチベーション向上
5位:離職防止、リテンション

キャリアデザイン研修は、主体性向上、エンゲージメント向上、モチベーション向上、離職防止等の効果があります。そのため、キャリアデザイン研修を実施する企業が増えているのかもしれません。
特に、ジョブ型雇用に関心が集まっているため、先進企業ほどキャリア自律というキーワードに敏感に反応している傾向があり、通常の階層別研修にキャリア研修の要素を盛り込んだりする等、キャリアサポートへの意識が高まっているように見受けられます。

このように、ニーズがあるキャリアデザイン研修ですが、以前とは異なる傾向が見受けられます。
VUCA時代であることを認識させ、PEST分析SWOT分析を盛り込む
→外部環境によって、会社も個人も「変わる」必要がある
会社のPurpose・Vision・Mission自分のPurpose・Vision・Missionの重なり合いを意識する
→変化の激しい時代でも存在意義、使命等、「変わらない」ものもある

このような形で、環境の変化に応じて変化する顧客ニーズに応えるべく、主体的にスキルアップしなければならないことを理解させつつ、会社と自分との接点を認識することでエンゲージメント向上を図る研修が増えていますね。

このような研修内容が変化したのみならず、研修後のフォローとして、社員がキャリアコンサルタントと個別面談を実施するケースも増えてきました。プライバシーに関わるというキャリアの性質上、集合型研修ではどうしても、個々人の事情に配慮したサポートは困難です。今後、「キャリアデザイン研修+キャリアコンサルタントとの個別面談」という組み合わせは、増えてくるでしょう。

また、人事評価制度の運用フェーズにおいても、キャリアサポートは必須になってくると思います。
「社内でどんなキャリアを目指すか?」
「今の職種?それとも他の職種?」
「マネージャーを目指すか?プレーヤーとして極めるか?」
「昇格・昇進するためにどうしたらいいのか?」
「今期の目標にどんなことを書くのか?」
上記のようなことを考える際には、自分のキャリアと向き合うことが必要不可欠だからです。

当社としては今後とも人事評価、キャリアサポート、組織診断をベースとし、これらをうまく組み合わせながら、はたらく人の幸せ増大+組織の繁栄に貢献していきたいと考えております。