自己効力感

今回のブログでは、アルバート・バンデューラの「自己効力感」を紹介します。

自己効力感」(Self-efficacy)とは、自分がある状況において必要な行動をうまく遂行
できるかという可能性の認知を指します。
わかりやすくいうと、「自分はそれを実行できる」という自信期待のことです。

自己効力感の強さは、目標達成度合いに大きく影響しています。
自信に満ち溢れた社員とそうでない社員の目標達成率を比較すれば、一目瞭然でしょう。

そして、自己効力感を左右する要因は、下記の4つと言われています。
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個人的達成・・・これまでの行動における成功体験、達成体験
追体験・・・同じレベルの他者の成功を見たり聞いたりすること
社会的説諭・・・信頼的出来る他者に励まされたり評価されたりすること
生理的情緒的覚醒・・・心身の状態が良好であり、良好であると認知していること
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先日紹介した「ハーバード流幸せになる技術」では、浅田真央のソチオリンピックでの
エピソードを用いて、以下に自己効力感を高めるのか、ということをわかりやすく
説明しているので紹介します。

ソチオリンピックで浅田真央が、ショートプログラムで16位という状況から、フリー
プログラムで自己ベストの演技をし、で6位入賞まで挽回しました。
その日、浅田は、ショートプログラムでの失敗を引きずり、良く眠れず、翌朝は寝坊し、
フリープログラムの練習にも遅刻しました。

その際に、佐藤コーチは下記のように浅田を叱咤激励しました。
・「まだ終わったわけじゃない」
・「思い残すことがないように、力を全部、振り絞ってやるように」
・1980年のレークプラシッド五輪で、発熱で動けなくなった松村選手が体調不良をおして
出場し、8位に入賞したエピソードを伝える
その結果、浅田は、「自分は病気でもなんでもないから、出来ないわけがない」
とふっきれて、良い結果に繋がりました。

信頼できるコーチが励まし(社会的説諭)、松村選手の成功体験を聞き(追体験)、
その際に自分の成功体験も思いだし(個人的達成)、病気でもなんでもなく自分は
良好であることを認識し(生理的情緒的覚醒)、高いパフォーマンスに繋がりました。

もしも周囲に自信を喪失しかけている人、自己効力感が低下されている方がいたら、
上記の4つを踏まえながら、元気づけてあげてくださいね。