ハピネスプラネット

ハピネスプラネットという会社をご存知でしょうか?

日立製作所が2020年7月に設立した会社です。

事業内容は、スマホなどのセンサーで身体運動を計測し、それを基に幸福度を数値化する
サービスを提供しています。
人の無意識な身体運動のパターンの中に、幸福と強く相関する普遍的な特徴があることを
発見し、ウェアラブルセンサーやスマートフォンで幸福度を測定し、組織の幸福度を向上
させることで、コールセンターや法人営業の生産性向上をサポートされています。

会社が設立されたのは、去年のことですが、日立が公開実証実験を4回しており、
これまでに83社、4300人が参加し、効果が実証されているとのこと。
日立グループ内で実施した際には、下記のような結果が出ました。
・セールス部門の幸福度が54%UPし受注達成率は27%UP
・コールセンターでは、受注達成率が34%UP

幸福度が高くなると、生産性が30%UPし、創造性が3倍になるということは、研究結果
により明らかとなっています。
しかし、測定方法に関しては、従来はアンケート形式により、一人一人に回答してもらう
というやり方が一般的でした。
ハピネスプラネットの技術は、機械によって自動的に、そして、客観的に幸福度を測定
できる点が、画期的で素晴らしいと思います。

ちなみに、同社の研究結果によると、幸せなチームには明確な傾向があるとのことなので、
その傾向を紹介したいと思います。

【1】人と人の関わりが平等であること
反対に、不幸せなチームは特定の人ばかりが色々な人とつながっている。

【2】5~10分の短い会話が1日に何回もあること
1、2時間の会議は5〜10分の会話の代わりにならないことをデータは示しているそうです。
不幸せなチームは、チームミーティングが週に1回だけあり、1、2時間かけて会議をやるが
それ以外の4日間は一度も会話がないというチーム。

【3】会話をする際に発言権が双方向性があること
不幸せなチームは、ある特定の人(キーパーソンや上司等)が発言権を独占し、他の人が発言
出来ないというパターンがあるそうです。

【4】体の動きの同調性が多く、うなずきも多いこと
人間は、体の動きや声のトーン、目の動きや顔の向きなど、非言語の情報で信頼や共感を
表現している。幸せなチームは、同調性を示す動き、うなずきが多くなるそうです。

皆様のチームではいかがでしたでしょうか?
幸せな職場を作りにお役立ていただければ幸いです。