「若者、お金より心身」

本日の日経新聞では、「健康保つ『ウェルビーイング』」という見出しで、ITを使って、
身心の健康を保つことで豊かさを実感する「ウェルビーイング」分野でサービスを提供
するスタートアップ企業の事業拡大についての記事がありました。

スマホを活用した瞑想指導プログラム、企業向け遠隔メンタルヘルスケアを提供している
アメリカのスタートアップ企業が紹介されていました。

ウェルビーイングは、国連が2015年に定めたSDGsで言及され、企業や投資家の関心を
集めていましたが、コロナにより、在宅勤務や先行き不安により、一気に認知度が高まり、
ウェルビーイング×TEC企業の業績向上を後押ししているようです。

そして、特に、若手の間では、well-beingを重視する傾向が高まっています。
デロイト社が2019年に43か国で調査した結果によりますと、下記のような結果が出ています。
・20代半ばから30代のミレニアル世代のうち「自分達は親世代より幸せ」と思っている人は、
わずか26%しかいない
・調査対象の44%は常に不安等を抱えており、経済的な安定よりもメンタルヘルスを優先する

今後、ミレニアル世代、Z世代が企業の中心メンバーとなっていきます。
セールスフォースドットコム社は、社内のウェルビーイング活動の成功事例を共有する取り組み
始めたようですし、企業の中でこれからますますwell-beingを増大させていく動きが活発化します。

少し前であれば、[well-being]=幸福=宗教のような誤解を与えることも多かったのですが、
ここ最近は、世の中の意識の変化を肌で感じております。
幸福学の第一人者である前野先生が仰っているように、
「今後は働く人の幸せを考える企業しか生き残れない」という時代が、もしかしたら、
すぐそこに来ているのかもしれません。