well-beingダイアログ(職場編)

収入が自分の努力に見合っていると感じる理由は?

こう聞かれた際に、理由を即答できる方はすごいですね。

この問いかけに対して、

「いや、私の収入は、努力に見合ってない。もっと貰えるはず。」
「私より実力のない◯◯さんや、仕事をサボりがちな◯◯さんと比較した際に、
私の給料はおかしい」
「うちの同業他社の◯◯社なんて、うちとやってることがほとんど一緒だし、
仕事が楽なのに、給料が高いから、私の収入は努力に見合っていない」etc

どうしても、収入が努力に見合っていない理由を探してしまう方も多いのでは
ないでしょうか?

そのため、あえて、「収入が自分の努力に見合っていると感じている」
という前提で、問いかけるのがミソです。
色々と思うことがあるでしょうが、一旦フラットに、客観的な視点で、
収入が努力に見合っていると思う部分を探して見るのです。

そうすると、収入と自分の努力が見合っていると感じる理由はいくらでも
出てきます。例えばですが、
・自分自身の努力、実力も100%ではないこと
・会社や周囲の人のサポートのお陰で自身の実績が上がっていること
・人事評価制度に基づいて昇給額/賞与/昇格等が決まっていること
・社長や上司の独断と偏見で給与が決まっていたとしても、会社にとって
必要であり、貢献度の高い人を評価しないはずはないこと
・自分が独善的な視点で他者/他社と比較していることetc

冷静になって、会社、上司、同僚、同業他社、さらには異業種で働いている
人の視点に立ってみると、自分の収入が努力に見合っている理由が、
いくつも見つかると思います。

収入が努力に見合っていないと感じることは、はたらく不幸せの7因子の
一つである「評価不満因子」であり、これが強いと組織に悪影響を及ぼす
可能性もあります。

ですが、その解決法は、給料を上げることだけではなく、不満を感じている
方々に冷静に、客観的に考えてもらうということもあるということです。

そして、「収入が自分の努力に見合っていると感じる理由は?」という
テーマで職場の皆で語り合うことで、職場の人間関係を向上させながら、
評価不満因子を下げることが出来るので、一石二鳥です。

このように、職場での対話を通じて、well-beingを向上させる職場の
well-beingダイアログを今後、企業様に提供していく予定です。

「仕事を通してやりたかったことを実現するためのコツは?」
「お互いに励まし助け合う仲間が多いのはなぜ?」
「心理的に安全なコミュニケーションのために気をつけていることは?」etc

有志が集い、既に試験的な導入は進めていますが、特定の企業内で実施した
ことは、まだないので、今後、職場でどんな変化が起きるのか楽しみです。