管理職に必要な能力
中央大学大学院「職場における男女正社員の育成に関する管理職調査」(2018)によると、
管理職に必要とされる能力は変化しているとのこと。
それによると、現在、管理職に一番求められているのは、「部下を指導・育成する能力」
だそうです。
背景としては、下記のようなものが考えらています。
① 経済情勢の変化
経済環境の変化が著しく、先が見通せない中では、社員のモチベーションが業績に
直結する。その為、指導育成の中でも、どうやって意欲的に取り組んでもらうのか
が特に重要となってくる。
② 働く側の価値観の多様化
年功序列や終身雇用の崩壊に伴い、社員の会社への帰属意識は薄れてきた。
ワークのみならず、ライフに重きを置く社員も増えている。
特に、コロナの影響により、テレワークを推進している企業が増えている中で、
対面ではなく、web会議や電話で部下のメンタルやモチベーションを管理しつつ、
指導育成することが求められるようになっています。
そこで、1on1を導入したり、管理職向けのコーチング研修を取り入れている企業も
増加傾向にあります。
中間管理職の仕事は、以前と比べると、かなり難易度が上がったと言われています。
上司にとっても、部下にとっても大変な時代となりました。
やらなければいけないこともたくさんありますが、是非、忘れて頂きたくないのが、
well-beingという視点です。
1on1をする際に、業務に関する話(目標達成度合い、タスク、課題等)ばかりですと、
逆に、モチベーションを下げてしまう恐れもあります。
ですから、部下の悩みを傾聴・共感したり、仕事とは離れたプライベートの話をしたり、
ときには、現在ではなく将来の夢や目標などにも話あえると良いですね。
幸せの4つの因子を意識しながら、会話を進めていくと、きっと電話や画面越しで見える
部下の顔色や声のトーンが変わっていることに気が付くと思います。
是非、お試しください。